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オンラインパーソナルトレーニングの致命的なデメリット

「オンラインパーソナルトレーニングって本当に効果あるの?」

「オンラインパーソナルトレーニングのメリット・デメリットが知りたい」

2020年のパンデミックをきっかけに、オンラインでのトレーニングが流行りました。

実際に私自身も、その当時フットサルチームのフィジカルコーチをしていたので、オンラインを使って選手たちのトレーニングを行なった経験があります。

オンラインでのトレーニング指導は、オフラインでのトレーニングより言語化する能力が求められるので、難しさを感じていたのが正直な感想です。

実際に店舗に通われているお客様には、ある思いからオンラインでのトレーニングは行わず、感染対策を十二分に行い、通常通りパーソナルトレーニングを行なっていまいした。

トレーナーの立場としてオンラインでトレーニングを指導する難しさ、トレーニングの原理原則を理解しているからこそ、そういった対応になったのです。

この記事では、オンランパーソナルトレーニングのメリットとデメリットをわかりやすく解説し、オンラインでのトレーニングが適している人、適していない人をご紹介します。

是非、これから紹介することをしっかり理解して対面が良いのか、オンラインが良いのかご検討ください。

オンラインパーソナルトレーニングのデメリット

オンラインパーソナルトレーニングのデメリットは4つ考えられます。

  • 負荷に限界がある
  • フォームの習得が困難
  • 通信環境に左右される
  • 騒音が生じる可能性がある

この4つに関して、詳しく解説します。

負荷に限界がある

オンランパーソナルトレーニングは、負荷に限界があり、致命的なデメリットでもあります。

トレーニングの効果を得るには、負荷を段階的に増やしていく必要があり、器具を使わず自重メインでトレーニングをする場合、思うような効果を得ることができない可能性が高いからです。

トレーニングの原理原則に「オーバーロードの原理」と「漸進性の原則」があります。※1

オーバーロードの原理とは、トレーニングの効果を実感するには、楽な負荷や同じ負荷でするのではなく、少しきついと感じる程度の強度で行う必要があるという考えです。

漸進性の原則とは、負荷の段階的に増やしていかなければ、トレーニングの効果を得ることができないという考え方になります。

このように、トレーニングの原理原則を当てはめると、自宅で自重をメインでトレーニングを行なっていくオンランパーソナルトレーニングは、設定できる負荷に限界があるので、真のトレーニングの効果を出すのは難しいと言わざるおえません。

フォームの習得が困難

オンラインパーソナルトレーニングでは、トレーニング種目のフォームを習得するのが困難な場合があります。

画面越しで、画角が限定されてしまい、フォームの重要なポイントがうまく指導できない場合があるからです。

トレーニングにおいてフォームは、非常に重要であり、誤ったフォームでトレーニングを行なってしまえば、効果どころか怪我のリスクを高めてしまいます。

店舗の対面型では、トレーナーが様々な角度でデモンストレーションを行い、併せて簡単なアシストで、正しいフォームを指導することができますが、オンラインでは言葉だけで指導するので正しいフォームの習得を目指すには、トレーナーにも相当な知識と経験と言語能力が必要です。

オンラインパーソナルトレーニングでは、正しいフォームの獲得が難しく、トレーニングの効果を最大限に引き出しにくい可能性があります。

通信環境に左右される

オンラインパーソナルトレーニングでは、安定した通信環境が必要になります。

動画配信やビデオ通話で、トレーニングを行うので、電波が悪いなので通信環境が不安定だと、映像が途切れたり、固まったり、通信が切れてしまいトレーニングに集中することができなくなってしまうからです。

指導の途中で途切れてしまったり、アドバイスを聞き逃したりしてしまえば、トレーニングの効果は薄れてしまいます。

また、通信制限や電波障害が起こった際、トレーニングがキャンセル扱いになるのか、事前の確認が必要です。

オンラインパーソナルトレーニングでは、安定した通信環境が大前提となり、整っていなければ、トレーニングがスムーズに進まずデメリットになってしまいます。

騒音を生じる可能性がある

オンラインパーソナルトレーニングでは、トレーニングによって、騒音が出ないように気にして全力でトレーニングが行えない可能性があります。

騒音を気にして、全力でトレーニングをすることができなければ、トレーニングの効果を得ることはできません。

特に、自宅がマンションの場合、トレーニングでジャンプやサーキットトレーニングをするとなると、下の階の住人の方に迷惑がかかってしまいます。

最近の物件は防音対策がなされていると思いますが、ご近所に迷惑をかけないか躊躇してしまい、全力でトレーニングをすることができなければ、トレーニングの恩恵を受けることができないのです。

オンラインパーソナルトレーニングのメリット

オンラインパーソナルトレーニングはデメリットばかりあるわけではありません。

これまでのトレーナーの経験や、実際にオンラインでトレーニングを指導していた経験からメリットもご紹介します。

  1. 時間を有効活用できる
  2. 料金が安い

オンラインパーソナルトレーニングで考えられるメリットはこの2つです。

これらについて解説します。

オンラインパーソナルトレーニングに関する記事やブログに目を通すと、早く効果を出すことができる、トレーニングが継続しやすいなどのメリットが散見されますが、特段オンラインだから早く結果を出すことができるわけでもなく、継続できるという理由にはなりません。

時間を有効活用できる

オンラインパーソナルトレーニングは、時間を有効活用できることがメリットになります。

店舗に通う必要がないので、その時間を家事や趣味の時間などに当てることが可能になるからです。

通う時間だけでなく、お化粧や服選びの支度の時間も削ることが可能になるので、相当の時間を節約することができます。

また、お子さんがいる方は、急な体調不良で外出が難しい状況でも、自宅であれば万が一のことに備えながら、トレーニングをすることが可能です。

オンラインパーソナルトレーニングのメリットとして、時間を有効的に活用することが挙げられます。

料金が安い

オンラインパーソナトレーニングは、店舗型と比較して料金が安いのもメリットの一つです。

固定費が店舗型と比べて、多く発生しないので、料金を抑えることが可能になります。

店舗型では1回あたり7,000円〜15,000円程度が相場ですが、オンライン型であれば、ジムによっては3,000円代でトレーニングを受けことも可能なようです。

このように店舗型に比べ、半分程度の料金でトレーニングを受けることができます。

もちろんオンライン型でも料金が高いところも存在しますし、逆に店舗型でも料金が安いところもあるので、お財布と相談しながら、自分がどこまで捻出できるのか考慮し、どこでトレーニングを受けるか検討しましょう。

トータル的なコスト抑え、トレーニング期間を長くすることも可能ですが、デメリットでご紹介したように強度を上がることが難しいので、長く続けても思うような効果を得ることができない可能性もあるので注意が必要です。

オンラインパーソナルトレーニングに向いている人

オンラインパーソナルトレーニングに、向いている人をご紹介します。

あなたが下記に当てはまっているか、確認してジムを選ぶときの参考にして下さい。

  1. 運動を始めるきっかけにしたい人
  2. 時間を有効活用しつつ運動をしたい人
  3. 料金を抑えつつアドバイスをもらいながら運動したい人

この3つが当てはまっていれば、オンラインでパーソナルトレーニングを受け、メリットを最大限いかすことが可能です。

オンラインパーソナトレーニングは、基本的に自宅で自重中心でトレーニングをしていくことになるので、YouTubeやSNSで見られるインフルエンサーのようなメリハリのある身体にするのは強度が限られてしまうので、難しいことは理解しておく必要があります。

生活環境や経済面を考慮し、その中でも最大限運動することはとても大切なことです。

身体は1番みじかにある、一生を共にする重要なインフラと言っても過言ではありません。

身体は何もしないと、衰えてしまい、様々な不調の原因ともなります。

そうならない為にも、運動は必要なのです。

筋トレをするメリットは、別のブログでも紹介しているので、参考にして下さい。

オンラインパーソナルトレーニングに向いていない人

オンラインパーソナルトレーニングに、向いていない人もご紹介します。

  • メリハリのある身体を目指したい人
  • より詳細に指導を受けたい人

上記に当てはまる人は、オンラインではなく、店舗で対面型のパーソナルトレーニングを受けることをおすすめします。

今回のブログで何度も紹介しているように、オンラインでは強度に限界があるので、トレーニングによって、身体をインフルエンサーのようにしたいのではあれば、フィットネスの大会などに出場しているトレーナーから指導を受けた方が良いでしょう。

また、デメリットでご紹介したように、オンラインでは画角が限定されてしまうので、対面型に比べると指導が簡易的になる傾向があります。

特にフォームは、トレーニングにおいて効果を左右するので、対面で様々な角度からトレーナーのデモンストレーションを見たり、見てもらったりした方がより効果的です。

特に筋トレ初心者の人は、パーソナルトレーニングで正しいフォームを身に付けることをおすすめします。

別のブログで紹介しているので、参考にして下さい。

オンラインパーソナルトレーニングの種類

オンラインパーソナルトレーニングと言っても、いくつか種類があるのでご紹介します。

  1. パーソナルトレーニング型
  2. 動画配信型
  3. ライブ型

主にこの3つ種類があり、それぞれの特徴をご紹介します。

パーソナルトレーニング型

パーソナルトレーニング型は、オンラインでトレーナーからマンツーマンで指導を受けながらトレーニングを行います。

店舗に通う必要がなく、自宅で本格的なトレーニングを受けることが可能です。

外出する必要がないので、身支度を整えたり、部屋着などラフな格好でトレーニングをすることができます。

しかし、器具を使わずトレーニングをするので、強度には限界があるのがデメリットであり、理解しておく必要です。

動画配信型

動画配信型は、事前に収録されている動画を見ながらトレーニングをするオンランパーソナルトレーニングです。

自分の好きな時間にトレーニングをすることが可能で、スケジュールが立てやすいメリットがあります。

また、誰とも顔を合わせずにトレーニングができるので、身支度の必要も服装も気にする必要がありません。

サービスによっては、クラスに分かれており、いろんなトレーナーの動画を見ながらトレーニングをすることが可能です。

いつでも自分の好きな時間、タイミングでトレーニングができるというのはメリットである一方、後でやろう、後でやろうと後回しにもできるので、デメリットにもなりうるので、意志の強さも必要となります。

ライブ型

ライブ配信型は、フィットネスクラブ のスタジオレッスンの感覚で行われるトレーニングです。

パーソナルトレーニングというよりは、セミパーソナルに近い形式で、1人のトレーナーに対して、複数の人が参加して行われるので、場合によってはモニター越しに他の参加者と顔を合わすこともあります。

様々なクラスを受けることができるのがメリットではありますが、ライブが行われる時間に合わせなければならないので、時間に縛られるという点ではデメリットに感じる場合もあります。

まとめ

この記事では、オンラインパーソナルトレーニングのメリット、デメリットを中心にご紹介しました。

オンラインパーソナルトレーニングでは、料金を抑えてトレーニングをすることができる。時間を有効活用することができるというメリットはありつつも、器具を使ってトレーニングをすることができないので、強度の設定に上限があるデメリットもあります。

トレーナーの視点から言うと、このデメリットはトレーニングおいて致命的ではありますが、それぞれのトレーニングの目的によって異なるので、理解したうえで選択することが必要です。

参考文献

※1 Kraemer WJ, Ratamess NA. Fundamentals of resistance training: progression and exercise prescription. Med Sci Sports Exerc. 2004 Apr;36(4):674-88. doi: 10.1249/01.mss.0000121945.36635.61. PMID: 15064596.(参照 2024-09-27)

著者プロフィール

佐藤喜一のプロフィール写真

佐藤 喜一

鍼灸師としての医学的観点とトレーナーとしての科学的視点をかけ合わせ「あなた本来の身体」へ導くパーソナルトレーナー

指導実績

トップアスリート、アーティスト、モデル、俳優などのトレーニング&コンディショニングを担当 これまでの経験を基に、トレーニングと鍼灸で1,000名以上の身体の悩みを抱える方々のサポートを行う

保有資格

◆はり師・きゅう師 ◆NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー) ◆FMS Level1 ◆テクニカ・ガビラン認定者

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