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【パーソナルトレーニングジム】食事制限なしでは痩せません!

ダイエットやパーソナルトレーニングジムの広告で、「食事制限なし」というワードを目にしたことはありませんか?

トレーナーとして、こういった広告を見ると、誇大広告だなと思い、憤りを感じてしまいます。

ダイエットとは、「食事療法」を指すので、食事制限・管理をしないで成立させることはできません。

普段通り食事にトレーニングをプラスするだけで、ダイエットが成功する人もいますが、ごく少数の確率であり、再現性は低く誰にでも当てはまるわけではありません。

今回のブログでは、パーソナルトレーニングジムで食事制限なしで、ダイエットを成功させることができない理由について、そして万年ダイエッターを卒業するための考え方にもふれ、詳しくまとめていきます。

食事制限なしでは痩せません

パーソナルジムでいくら激しいトレーニングを行なったとしても、食事制限なしで効果は出ません。(効果=痩せる)

ダイエットの効果を出すには、消費カロリーより摂取カロリーが下回るように、カロリー収支をアンダーカロリーにする必要※1があり、そのためには食事制限が絶対条件になるからです。

アンダーカロリーの状況を食事制限なしで、ハードなトレーニングを行い作り出そうとすると、カロリー収支の差は大きくならず、体重を維持するのが精一杯で、例え効果が出たとしても成果が現れるまでに時間がかかってしまいます。

そもそもダイエットとは、「食事療法」を指すので、食事制限、管理を行わないダイエットはダイエットと言いません。

広告で散見される「食事制限なし」というワードは誇大広告でしかなく、消費者に淡い期待を抱かせる虚偽でしかないのです。

2020年に起きたパンデミックの影響で、在宅の機会が増え、「痩せるためにはこの運動」といった、投稿がSNSで溢れた影響で、ダイエット=運動という概念がより定着したと考えられます。

しかし、先ほどもお伝えしたように、ダイエットは食事療法であり、食事制限・管理をしなければ、パーソナルジム通いトレーニングをしてもダイエットの効果はでないのです。

ダイエットの原則

効果的なダイエットをするたに理解しておかなければならない、3つの原則をご紹介します。

これは実際に、自分のダイエットでも、お客様に提案しているダイエットプログラムです。

また、この3つを抑えておけば巷に溢れうるダイエット情報に惑わされなくなります。

巷に溢れているダイエットの情報は、これから紹介する3つの中のいずれかに極端にフォーカスを当てた物やメゾットだからです。

実践し習慣化すれば、トレーナーに管理してもらわなくても、自分の意志で体重をコントロールすることができます。

是非、あなたのダイエットに参考にして下さい。

食事の量

冒頭、ご紹介したように、ダイエットを成功させるには、カロリー収支をマイナスにしなけばなりません。

そのためには、食事の量を減らす必要があります。

ダイエットにおいて、これを食べたら痩せるという物はなく、量を減らさなければならないのです。

ダイエットにおいて、自分の基礎代謝などを含む1日のおおよその総消費カロリーを把握し、そこから摂取カロリーを設定するのが、一般的なダイエット方法ですが、私が提案するダイエットは、そういったカロリー計算は行わず、体重の推移で摂取カロリーをマイナスにしていきます。

毎日、起床後・就寝前に体重を測定し、規定した増え幅内に抑え、これを継続していきます。

これをルーティーンにすれば、わざわざカロリー計算をする必要はありません。

詳細は、別のブログで紹介していますので、参考にして下さい。

食事のタイミング

ダイエットにおいて、食事のタイミングも重要になります。

適切なタイミングで食事をすることで、空腹を誘発させ、脂肪の分解を促進させダイエットの効果が高まるからです。※2

身体に蓄積されている脂肪を、血液中に掻き出し、肝臓に運ばれることでエネルギーとして消費され、最終的には、水と二酸化炭素になって身体の外に排出されます。※2

脂肪は、「暑い」※3「寒い」※4「運動」※5「空腹」※2がトリガーとなり分解を促進させる特徴があるのです。

暑さ・寒さは環境に左右され、運動は自分の意志で行わなければなりません。

しかし、空腹は量とタイミングさけ間違わなければ、誘発させることができ、ダイエットを促進してくれるのです。

ただし、注意点として食事を我慢し過ぎて、空腹感が強くなるとグレリンという食欲増進させるホルモンが働き、食事を管理するのが難しくなってしまいます。

そうならないためにも、間食をうまく活用しながら空腹を管理することが重要になるのです。

食事の質

ダイエットにおいて、食事の質も気を付けなければなりません。

食事の質を意識することで、食事の管理がしやすくなったり、アンチエイジングの効果を発揮したりします。

10項目以上あるので、ここで全てを紹介することが難しいですが、腸内環境を整えるために発酵物質や食物繊維を豊富に含んだ食材を積極的に選ぶ。

食欲を管理しやすいように、タンパク質を多く食べるなど、様々あります。

詳細は今後、ブログ紹介する予定です。

ダイエットの本当のゴール

ダイエットの本当のゴールは痩せることではなく、リバウンドせず痩せた状態を維持することです。

維持できるようにならなければ、いつまで経っても万年ダイエッターから抜け出すことはできません。

そういった観点からパーソナルトレーニングジムに通い、ダイエットや運動方法を体感し、頭で理解することはおすすめです。

しかし、昨今のパーソナルトレーニング業界では、結果ばかり追い求め、お客様が痩せた後のことがお座なりなってしまっている傾向にあります。

トレーニングでは、トレーナーが限界まで追い込まないとダメだと思い、お客様が自分一人ではできないトレーニングを提供したり、極端な食事制限のあるダイエットを提供したりしている状況です。

追い込むだけのトレーニング、極端な食事制限を行なっているジムを選んでしまうと、高い可能性でリバウンドしてしまい、ダイエットの螺旋からいつまでも抜け出すことができません。

リバウンドせず、痩せた状態を維持できるようになるにも、パーソナルジム 通うことは有効ですが、パーソナルジムの選び方がポイントになります。

別のブログで、パーソナルトレーニングジムの正しい選び方についてまとめているので、是非参考にして下さい。

食事制限なしでも大丈夫な人

パーソナルトレーニングに通っても、食事制限なしでも大丈夫な人の特徴をご紹介します。

  1. 体重が基準値以下の人
  2. 自分で食事の管理ができている人
  3. トレーナーが居なくてもトレーニングができるようになりたい人

上記の3つのいずれかの状況・目的の人の場合、パーソナルトレーニングに通っても、食事制限をしたり、トレーナーに管理してもらう必要ないでしょう。

体重が基準値からそれ以下の人、すでに自分で食事の管理ができている人の場合、落とすべき脂肪が少ないので食事制限の必要ありません。

ダイエットの原則で紹介した、食事の質はプラスになる要素あるので、不足していると思う部分はトレーナーと相談して取り入れることをおすすめします。

体重の落とし過ぎは、周期リズムの乱れの原因にもなるので注意しなければなりません。

また、トレーナーが居なくても自分でトレーニングができるようになりたい人も食事制限も管理してもらわなくても良いでしょう。

トレーニングには、若返り効果もあるので、パーソナルトレーニングジムに通わなくてもできるようになると、QOLが向上します。

トレーニングをするメリットについては、別のブログで解説しているので、参考にして下さい。

ダイエットにおけるトレーニングの目的

ダイエットにおけるトレーニングの目的は

  1. 痩せやすい身体にする
  2. 身体が引き締まり痩せて見えるようにする

ことです。

トレーニングをすることで、筋肉が付き基礎代謝が向上するので、痩せやすい身体になります。※6

また、同じ重量の筋肉と脂肪を比較すると、筋肉の方が体積が小さいので、筋肉量が多いと身体のシルエットが引き締まって見えるのです。※7

もちろん、運動をすることで消費カロリーは増えますが、ダイエットの効果を大幅に引き出すほどは増えません。

痩せようと思いトレーニングを一生懸命がんばるより、正しいダイエットを実践し食事を自分の意志で管理できるようになった方が、非常に効率的なのです。

このように、トレーニングの目的は痩せやすい身体にすること、痩せているように見せることになります。

まとめ

パーソナルトレーニングで食事制限なしで、ダイエットを成功できるのかについてまとめました。

食事制限なしで、トレーニングをプラスしただけでダイエットが成功できる人もいるかもしれませんが、非常に再現性の少ない事象であると考えられます。

ダイエットの本質は、まず食事を見直すことです。

このブログの中でも便宜上、食事制限と表現しましたが、念頭におかなければならないのは、食事を適正に改善する意識になります。

そして、最終的には食事の管理もトレーニングも、ルーティン化してトレーナーに管理してもらわなくとも生活の一部になることです。
パーソナルトレーニングで食事制限なしで、ダイエットを成功できるのかについてまとめました。

食事制限なしで、トレーニングをプラスしただけでダイエットが成功できる人もいるかもしれませんが、非常に再現性の少ない事象であると考えられます。

これができるようになることで、あなたのQOLが向上することは間違いありません。

参考文献

※1 Hall KD, Guo J. Obesity Energetics: Body Weight Regulation and the Effects of Diet Composition. Gastroenterology. 2017 May;152(7):1718-1727.e3. doi: 10.1053/j.gastro.2017.01.052. Epub 2017 Feb 11. PMID: 28193517; PMCID: PMC5568065.(参照 2024-09-30)

※2 Cahill GF Jr. Fuel metabolism in starvation. Annu Rev Nutr. 2006;26:1-22. doi: 10.1146/annurev.nutr.26.061505.111258. PMID: 16848698.(参照 2024-09-30)

※3 Kenny GP, Jay O. Thermometry, calorimetry, and mean body temperature during heat stress. Compr Physiol. 2013 Oct;3(4):1689-719. doi: 10.1002/cphy.c130011. PMID: 24265242.(参照 2024-09-30)

※4 van der Lans AA, Hoeks J, Brans B, Vijgen GH, Visser MG, Vosselman MJ, Hansen J, Jörgensen JA, Wu J, Mottaghy FM, Schrauwen P, van Marken Lichtenbelt WD. Cold acclimation recruits human brown fat and increases nonshivering thermogenesis. J Clin Invest. 2013 Aug;123(8):3395-403. doi: 10.1172/JCI68993. Epub 2013 Jul 15. PMID: 23867626; PMCID: PMC3726172.(参照 2024-09-30)

※5 Romijn JA, Coyle EF, Sidossis LS, Gastaldelli A, Horowitz JF, Endert E, Wolfe RR. Regulation of endogenous fat and carbohydrate metabolism in relation to exercise intensity and duration. Am J Physiol. 1993 Sep;265(3 Pt 1):E380-91. doi: 10.1152/ajpendo.1993.265.3.E380. PMID: 8214047.(参照 2024-09-30)

※6 Zurlo F, Larson K, Bogardus C, Ravussin E. Skeletal muscle metabolism is a major determinant of resting energy expenditure. J Clin Invest. 1990 Nov;86(5):1423-7. doi: 10.1172/JCI114857. PMID: 2243122; PMCID: PMC296885.(参照 2024-09-30)

※7 Flegal KM, Shepherd JA, Looker AC, Graubard BI, Borrud LG, Ogden CL, Harris TB, Everhart JE, Schenker N. Comparisons of percentage body fat, body mass index, waist circumference, and waist-stature ratio in adults. Am J Clin Nutr. 2009 Feb;89(2):500-8. doi: 10.3945/ajcn.2008.26847. Epub 2008 Dec 30. PMID: 19116329; PMCID: PMC2647766.(参照 2024-09-30)

著者プロフィール

佐藤喜一のプロフィール写真

佐藤 喜一

鍼灸師としての医学的観点とトレーナーとしての科学的視点をかけ合わせ「あなた本来の身体」へ導くパーソナルトレーナー

指導実績

トップアスリート、アーティスト、モデル、俳優などのトレーニング&コンディショニングを担当 これまでの経験を基に、トレーニングと鍼灸で1,000名以上の身体の悩みを抱える方々のサポートを行う

保有資格

◆はり師・きゅう師 ◆NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー) ◆FMS Level1 ◆テクニカ・ガビラン認定者

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