作成日:2021年06月30日 更新日:2023年04月8日
部分痩せは不可能?!効果的なトレーニングやダイエット法を解説

「部分痩せ」って本当は可能なの?そんな風に一度は疑問に思われたことはあるのではないでしょうか?
先日、ポスティングされていたチラシに「部分痩せ」というワードが目に留まりました。その広告をよく読んでみると「部分痩せコース」と紹介されていたのが印象的に残っています。
あなたもお腹や二の腕が気になり、部分痩せさせたいと思ったことはありませんか?
基本的に部分痩せをすることは、人間のメカニズムを理解していると不可能なのですが、部分痩せについてお客様にお聞きすると、部分痩せは可能だと思っている人は少なくないことに驚きました。
しかし、メカニズムを度外して部分痩せをすることはできます。
それは「美容整形」を脂肪吸引などを行うことです。
コスト面や身体的にも負担が大きくなってしまうので、脂肪吸引はおすすめしません。
今回の記事では、ダイエットにおいて「部分痩せは不可能」であることと、行ってはいけないダイエットについて、1000名以上のダイエットをサポートし、解剖学・生理学を基に解説していきます。
また、効果的な鍛え方もご紹介します。
唯一の部分痩せを実現させる方法は美容整形
部分痩せを実現させる方法としては、脂肪吸引の施術を受けることです。
劇的に部分痩せの効果は期待できるでしょう。
しかし、様々なデメリットも考えられます。
美容整形のデメリット
脂肪吸引で部分痩せを行う際の考えられるデメリットは3つです。
美容整形のデメリット
- コストが高い
- ダウンタイム
- 恒久的に効果があるわけではない
この3つについて解説します。
コストが高い
とある、美容整形外科の脂肪吸引の施術代を調べてみたところ、1部位あたり25万円以上の費用がかかるようでした。
費用面を考慮すると、誰でも何度も施術できるものではないのではないでしょうか?
3つ目に詳しく説明するリバウンドしてしまう可能性もあるので、費用対効果が低くなってしまう可能性もあります。
ダウンタイム
施術を受けると、身体に負担がかかるので、必ずダウンタイムが訪れます。
施術内容は違いますが私自身も、以前「眼瞼下垂」の施術を受けたことがあります。
施術の翌日は、患部の腫れと痛みがあり、術後から2〜3日後に痛みのピークを迎え、約1週間ほど続き、そこから1週間ほど患部に違和感がありました。
脂肪吸引でも痛みや浮腫などが想定され、ダウンタイム期間中は生活に支障が出てしまうしまいます。
恒久的に効果があるわけではない
脂肪吸引によって、自身が気になる身体の箇所の脂肪がなくなり、部分痩せの効果があったとしても、生活習慣が乱れたままでは、リバウンドしてしまい、脂肪吸引の効果が恒久的に続くわけではありません。
美容整形外科医が発信しているYouTubeや、脂肪吸引を実体験しているインフルエンサーの発信を見ていると、リバウンドは起こるようです。
根本的に、身体に脂肪が付かないようにするには、生活習慣を見直す必要があります。
高額な料金を支払い、行った脂肪吸引が無駄にならないように正しい食事・定期的な運動・睡眠など気を付けなければなりません。
ダイエットにおいて部分痩せは不可能です!
冒頭で結論は言ってしまっていますが、二の腕だけ、お腹だけなど身体の特定の部分だけを痩せさせることは不可能です。
人間の身体は、基本的に身体の中心部分(背中・お腹)→末端部分(二の腕・脚)という順番で脂肪がつき太っていき、痩せるときはこの流れ逆で痩せていくのが人間のメカニズムになります。
このメカニズムを無視して、自分の気になるところだけを痩せさせるということは不可能です
なぜ身体の中心から脂肪がついていくのか?

前項で説明したように、身体の中心から脂肪はついていきます。
これは、身体の中での脂肪の働きが関係しています。
脂肪と聞くと、ネガティブなイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、脂肪にも働きがあります。
脂肪の代表的な働き
・衝撃から身体を守
・体温を保つ
・緊急時のエネルギーになる
衝撃から身体を守るというのは、防御反応としてお腹に集中している内臓を守ることに役立たれています。
エステなどで脂肪を分解するといわれているマシンで施術を受けても一時的に痩せているように感じるだけで、本当に脂肪が無くなっているわけではありません。
部分的に鍛えている=部分痩せ?
部分痩せが可能であるという主張を見てみると、そのほとんどが特定の部位を鍛えることによって部分痩せは可能だと言っています。
確かに、太ももや二の腕やお腹周りを重点的にトレーニングを行うことによって、引き締まって部分的に痩せているように感じますが、実際は脂肪が無くなっているわけではありません。
また、身体の一部分だけをトレーニングすることによって、身体全体がアンバランスとなるケースもあるので注意が必要です。
正しいダイエットと筋トレ・有酸素運動を行う!
最初から部分痩せをしようと思うのではなく、ダイエットをして全体の体重を落とし、身体のラインにメリハリをつけるために筋トレを行い、有酸素運動で脂肪燃焼を促進させましょう。
バランスよく身体を鍛えることによって、より引き締まった身体を手に入れることが可能です。
美尻専門ジムなど、身体の一部分に特化してトレーニングを行ってしますと、筋肉のパワーバランスが悪くなってしまうので、腰痛など痛みの原因となってしますので気を付けましょう。
正しいダイエット
体重と脂肪を落とすには、食事を見直し改善するダイエットをする必要があります。
ダイエットは、食事が8割と言われているので、食事を見直し改善することは必須でです。
1日の消費カロリーよりも、摂取カロリーを低くする必要があります。そのためには、食べる量を減らさなければなりません。
目安としては、1回の食事でお腹いっぱい食べるのではなく、腹八分目になるように心がけましょう。
そして、量と共にタイミングも大切です。朝昼夜の食事の間隔を4時間以上空くようにします。
脂肪は空腹になると分解され、エネルギーとして使われます。
量とタイミング、この2つを意識するだけでも十分効果的です。
筋トレ
筋トレは脚・胸・背中・お腹を満遍なくトレーニングすることをおすすめします。
筋トレに慣れるまでは、各種目10回×3セットで行うと効果的です。
フィットネスジムやパーソナルトレーニングジム などで筋トレをする場合は、週2回の頻度がおすすで、自宅でトレーニングをする場合は、毎日行っても問題ありません。
1・2ヶ月、筋トレを行い慣れてきたら重りを軽くして、回数を15回〜20回、セット数を2セット〜3セット繰り返します。
重りを軽くし、回数を多くすることによって、筋肉がより細くなるので、より引き締まって痩せているように見えます。
胸や背中を鍛える過程で、二の腕も鍛えられますが、やっぱり気になるという時は、重点的にその箇所をトレーニングすることが効果的です。
その方が身体のラインを綺麗に保つことが可能となります。
有酸素運動
有酸素運動は筋トレの後に行うことで、脂肪の燃焼が促進さ非常に効果的です。
時間は20分〜40分が推奨されていますが、それよりも短くても脂肪燃焼効果はあるので時間がなくても行いましょう。
また、有酸素運動は毎日行っても問題ありません。
継続できる範囲で、有酸素運動を取り入れてみましょう。
有酸素運動では、心拍数を120〜130拍/分を目安に運動することが理想ですが、心拍数を測ることが不可能なときは「少し息が上がる」ぐらいを目安に有酸素運動を行ってください。
マッサージも有効です!

気になる部位のマッサージを行うことよって、筋肉が動かしやすくなりトレーニングの効果も向上し、引き締め効果も向上します。
寝る前・トレーニング前にストレッチと合わせて、気になる部位をマッサージしてみましょう。
ストレッチボールなどを使って行う、筋膜リリースというセルフで出来るマッサージがおすすめです。
多くの書籍や動画サイトでマッサージの方法が紹介されているので、チェックしてみてください。
また、以前のブログで筋トレ前に筋膜リリースを行うメリットについてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
やってはいけないダイエット
ここからは、やってはいけないダイエットについて2つご紹介します。
部分痩せができるわけでもなく、費用が莫大にかかり、身体の機能の低下を招く可能性もある手法なので、そのようなダイエットは、手をつけてはいけません。
やってはいけないダイエット
- GLP-1ダイエット
- エステ
この2つについて、ご紹介します。
GLP-1ダイエット
GLP-1というホルモン注射を打って、ダイエットを行ってはいけません。
GLP-1とは、血糖値を下げる効果のあるインスリンの分泌を促進させるホルモンで大腸・小腸から分泌され、本来は2型糖尿病の治療を行うさいに使用され、日本では厚生労働省から認可されています。
このダイエットを行っていけない理由としてGLP-1を注射でホルモンを補ってしまうと、自分自身でホルモンを分泌させる機能が低下してしまい、生涯に渡って注射を打たなければならない身体になってしまう危険性があるのです。
例えば、夏にエアコンを使い過ぎると、体はあまり汗をかかなくなってしまいます。
気温が上昇すると体温も高くなってしまいますが、身体は汗をかいて上昇する体温を一定に保とうとするのです。
しかし、エアコンによって体温を調整すると、汗をかかなくても調整できると、その機能が低下してしまいます。
GLP-1を使い続けることによって、同じことが起こってしまうのです。
糖尿病ではない人が、ダイエット目的で使うのは本来持っている身体の機能をさせてしまう可能性があるので、甘い言葉に乗せられて安易に使うのはやめましょう。
エステ
そもそもエステは本質的なダイエットではありません。
高温のベットに寝かせマッサージなどを施し、大量に発汗することによって体重が減ります。
体重が減るので、痩せたと思ってしまいますが、決して脂肪が減っているわけではありません。
また、水を飲めば体重は戻ってしまいます。
ダイエット指導するお店もあり、実際痩せることが可能ですが、引き締まった身体を手に入れることはできません。
やはり、ダイエットの本質は正しい食事制限、身体を引き締めるためには筋トレも不可欠で、脂肪を燃焼を促進するためには、有酸素運動もプラスされると効果的です。
まとめ
この記事の中でも何度も言ってきましたが、脂肪の役割を考えると、身体の特定の部位だけを部分的に痩せさせることは不可能です。
部分的に痩せようと思うのではなく、ダイエットで体重を落とし、マッサージを取り入れつつ、全身満遍なく筋トレを行い、有酸素運動で更に脂肪燃焼を促進させ、身体の気になる箇所だけでなく、全身を鍛えるようにしましょう。
そうすることによって、コンプレックスも解消され、女性らしいメリハリのあるボディラインを保つことが可能です。
GLP-1やエステでのダイエットは本質的なダイエットではありません。
また、美容整形も根本的な解決にはなりません。実費治療になるので、費用面でも負担は大きくなり、効果もずっと続くわけでないです。
なかなか1人では難しいという方は、パーソナルトレーニングジムなどに通うなどして、プロのアドバイスをもらうことをお勧めします。
再現性のあるダイエット方法や正しいトレーニング方法・理論を学ぶことが可能で、理想の身体を手に入れる近道になると思いますので、是非検討してみてください。
WiLLでは、カウンセリング及び体験トレーニングを随時募集しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
著者プロフィール

佐藤 喜一
鍼灸師としての医学的観点とトレーナーとしての科学的視点をかけ合わせ「あなた本来の身体」へ導くパーソナルトレーナー
指導実績
トップアスリート、アーティスト、モデル、俳優などのトレーニング&コンディショニングを担当 これまでの経験を基に、トレーニングと鍼灸で1,000名以上の身体の悩みを抱える方々のサポートを行う
保有資格
◆はり師・きゅう師 ◆NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー) ◆FMS Level1 ◆テクニカ・ガビラン認定者