作成日:2022年09月11日 更新日:2024年02月3日
「フリーウェイト」「マシントレーニング」のメリット・デメリットを理解しましょう
「筋トレってフリーウェイトで行わないと意味ないんでしょ?」
「マシントレーニングって効果ないんでしょ?」
あなたはそんな風に思ったことや、聞いたことはありませんか?
筋トレを行ううえで、「フリーウェイトが良いのか?」それとも「マシントレーニングが良いのか?」質問されることがあります。
またフィットネス業界では、どちらが優れているのか議論されることもしばしば。
フリーウェイトにもマシントレーニングにもメリット・デメリットがあり、それぞれの特徴と目的を理解し、実施しなければ効果的な筋トレを行うことはできません。
このブログでは、フリーウェイト・マシントレーニングのメリット、デメリットについて解説していきます。
目次
フリーウェイトトレーニングとは?
一般的にフリーウェイトとは、ダンベルやバーベルなどを使用して行うトレーニングを指し、トレーニング中バーベルやダンベルの軌道が自由に動くことが特徴です。
トレーニングの際は自分の意思でコントロールする必要があり、難易度は高くなりなるので、トレーニング中級者〜上級者向けになります。
フリーウェイトのメリット
フリーウェイトの考えられる2つのメリットをご紹介します
フリーウェイトのメリット
- バリエーションが豊富
- 特定の筋肉+αのトレーニングが可能
この2つのメリットについて詳しく解説します。
バリエーションが豊富
フリーウェイトの場合、バリエーションが豊富に筋トレをし筋肉を刺激することができます。
例えば、バーベルを担いでスクワットするだけでなく、脚を前後に開きトレーニングすると、スプリット・スクワット。
片足を台などに載せてトレーニングをすると、ブルガリアン・スクワットなどバリエーション豊富にトレーニングを行うことが、フリーウェイトのメリットになります。
ターゲットの筋肉+αのトレーニングができる
ターゲットの筋肉+αのトレーニングができることもフリーウェイトのメリットの1つです。
フリーウェイトで胸を目的にトレーニングする場合、ペンチプレスを行う人がほとんどだと思います。
ベンチプレスを行うと姿勢を保持しなければならないので、胸+姿勢を安定させるために体幹や脚の筋肉も刺激されます。
このように、日常生活やスポーツの動作で不可欠な体を安定させる筋肉も刺激されるので、生活やスポーツの場で起こりえるケガを防ぐことができるのです。
フリーウェイトのデメリット
非常に優れたメリットがある反面、フリーウェイトにもデメリットがあります。
ここからは、フリーウェイトのデメリットについてみてみましょう。
フリーウェイトのデメリット
- フォームを身に付けるのが難しい
- マシントレーニングよりケガのリスクが高い
フォームを身に付けるのが難しい
フリーウェイトは、正しいフォームを獲得するのが難しいというデメリットがあります。
YouTubeなどで筋トレのフォームを解説されている動画も実在しますが、フォームのポイントを理解し、正しいフォームでトレーニング出来ているか判断するのは難しく、動画だけでフォームを身に付けることは難易度が高いです。
トレーニング初心者の人は、パーソナルトレーニングジムなどで、正しいフォームを教わることをおすすめします。
過去のブログで、正しいパーソナルトレーニングジムの見つけ方や、筋トレ初心者の方にパーソナルトレーニングをおすすめする理由を解説していますので、参考にして下さい。
マシントレーニングよりケガのリスクが高い
過剰に設定した重量や、誤ったフォームでのトレーニングを行なった場合、ケガのリスクが高くなってしまいます。
誤ったフォームで筋トレを行ってしまうと、鍛えたい筋肉に刺激が入らず、関節や靭帯などに負荷がかかってしまい、けがをしてしまう危険性があるのです。
例えば、誤ったフォームでスクワットを行ってしまうと、腰や膝を痛めてしまう可能性が高くなります。
健康のために筋トレを始めたのに、筋トレが原因でけがをしてしまっては本末転倒です。
バーベルやダンベルを扱うので、重量が体に反映される分、ケガの可能性も高くなるので、フリーウェイトでの筋トレの場合は、トレーニングに慣れた中級者から上級者に向いています。
マシントレーニングとは?
ここからは、マシントレーニングについてまとめていきます。
マシントレーニングとは、主にフィトネスクラブなど専用のトレーニングマシンを使って、目的の筋肉をピンポイントに刺激するトレーニングのことをいいます。
マシントレーニングは、トレーニング初心者でも安心して行うことが特徴です。
マシントレーニングのメリット
マシントレーニングのメリットについても確認していきましょう。
マシントレーニングのメリットの以下の通りです。
マシントレーニングのメリット
- ケガをする可能性が低い
- 鍛えたい筋肉をしっかり刺激することができる
- 重量の調節が容易にできる
ケガのリスクが低い
マシントレーニングの場合、マシンに支えられ、マシンの軌道が決まっているので、不意にフォームが乱れることが少ないので、安全にトレーニンを行うことができ、ケガの心配がフリーウェイトより少ないです。
鍛えたい筋肉をしっかりトレーニングすることができる
身体がマシンで支えらているので、鍛えたい筋肉を刺激することができます。
マシントレーニングの場合フリーウェイトと違い、姿勢を安定させる必要が無いので、ターゲットの筋肉を集中的に刺激することができるのです。
ケガから復帰するさいのリハビリのトレーニングや、トレーニングを始めたばかりの初心者の人に向いています。
重量の調節が容易にできる
マシントレーニングでは、重量の調整が小刻みにできるので、トレーニングの目的に合わせて幅広くトレーニングを行うことができることが醍醐味の1つです。
フリーウェイトで重量を調整しようと思うと、プレートなどを着脱したり、手間がかかります。
フリーウェイト場合、重量の調整は最小で2.5kgずつですが、マシントレーニングでは、より細かく設定することができるのです。
マシントレーニングのデメリット
次は、マシントレーニングのデメリットについてです。
マシントレーニングのデメリット
- 全身を鍛えることができない
- ジムに通わなければならない
全身を鍛えることができない
マシントレーニングでは、安定し軌道が決まっているなかで、トレーニングを行うので、フリーウェイトのように全身を刺激することはできません。
ラットプルダウン場合、ほぼ広背筋と上腕二頭筋しか鍛えることしかできないのです。
ジムに通う必要がある
マシンでトレーニングする場合、マシンが設備されているジムに通わなければなりません。
最近では、自宅にトレーニング器具を購入し、ホームジムを作る人が増えましたが、マシンで全身をトレーニングするには、揃えなければならないマシンが増えあまり現実的ではありません。
両方取り入れるハイブリットな方法
トレーニング初心者は、マシントレーニング。
上級者はフリーウェイトとご紹介しましたが、フリーウェイトとマシントレーニングを併用している人が多くいます。
この理由はトレーニングの原則として、⑴大きい筋肉から小さい筋肉を鍛える。
⑵多関節運動から単関節運動という流れでトレーニングを行うことが推奨されているからです。
⑴の例
ベンチプレス → トライセプスエクステンション
筋肉の面積が多い大胸筋を鍛え、補助筋でもある上腕三頭筋を鍛える。
この時、大胸筋はフリーウェイトのベンチプレス 、上腕三頭筋はケーブルマシンでトレーニングを行うと、この原則に当てはまります。
⑵の例
スクワット → レッグエクステンション
多関節種目のスクワット(足関節・膝関節・股関節)の次に、単関節種目のレッグエクステンションを行うことで、より大腿四頭筋を鍛えることが可能です。
フリーウェイトとマシントレーニングの双方を取り入れることで、トレーニングの原則を満たすことが可能となり、鍛えたい筋肉をさらに追い込むことができます。
また、このハイブリットな方法は、両方のメリット・デメリットを相殺することになり、満遍なく筋肉を刺激することができます。
まとめ
今回のブログでは、フリーウェイトとマシントレーニングのメリット・デメリットについてまとめました。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、あなた自身のトレーニングスキルレベル、目的・目標に照らし合わせて、どちらを選ぶか選択して下さい。
トレーニングの目的がムキムキな身体じゃなければ、フリーウェイトは絶対に必要というわけではありません。
トレーニングの根本的な目的は、健康増進ですので、どちらでトレーニングを行うにしてもケガには十分に気を付けましょう。
著者プロフィール
佐藤 喜一
鍼灸師としての医学的観点とトレーナーとしての科学的視点をかけ合わせ「あなた本来の身体」へ導くパーソナルトレーナー
指導実績
トップアスリート、アーティスト、モデル、俳優などのトレーニング&コンディショニングを担当 これまでの経験を基に、トレーニングと鍼灸で1,000名以上の身体の悩みを抱える方々のサポートを行う
保有資格
◆はり師・きゅう師 ◆NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー) ◆FMS Level1 ◆テクニカ・ガビラン認定者