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「辛い」「きつい」そんなパーソナルトレーニングは要注意?

「パーソナルトレーニングってきついトレーニングと食事制限あるんですよね?」

「トレーニングで弱音を吐いたり、食事が守れないと怒られるんですよね?」

あなたはパーソナルトレーニングジムに、こんなイメージを持っていませんか?

トレーニングは楽な重さで行うより、きついぐらいの負荷でトレーニングを行うほうが効果はあります。

また、ダイエットをするにも、好きな物を好きなだけ食べていては、ダイエットの効果を引き出すことはできません。

体重を減らし、引き締め身体を変えるには、今までの生活を見直す必要があります。

その過程で「きつい」「辛い」と感じることはあるでしょう。

しかし、そこには度合いがあり、筋トレや食事制限がキツすぎる、辛すぎては通わなくなった瞬間から、リバウンドの可能性が高くなってしまうのです。

この記事では、パーソナルトレーニングがこれからどのような存在になる良いのか、10年以上トレーナーをやってきた経験を踏まえてまとめてみたいと思います

きつい・辛いは要注意な理由

パーソナルトレーニングで辛い、きついと感じるのは人それぞれですが、行き過ぎた「辛い」「きつい」には注意が必要です。

「辛すぎる」「きつすぎる」とリバウンドの可能性が高くなってしまうからです。

ダイエットに成功しても、アメリがでは9割の人が、日本では7割の人がリバウンドしています。

通っている間は、トレーナーのサポートで、モチベーションも維持され続けることができても、行かなくなると反動から筋トレや、食事の管理ができなく、リバウンドしやすくなるのです。

大手のパーソナルトレーニングジムに、所属した経験があり、限界を超えた負荷での筋トレや、極端な食事制限をお客様に提案していたトレーナーもいますが、ダイエットや筋トレの効果を維持することができず、数ヶ月後に戻って来られる人もいらっしゃいます。

パーソナルトレーニングがきつい・辛いのは、身体に負荷をかけたり、食事の習慣を変えるので、前提ではありますが、行き過ぎには注意が必要です。

厳しいトレーニング・食事指導はトレーナーのエゴ

厳しいトレーニングや食事指導は、トレーナーのエゴであり保身です。

「効果がなかったら全額返金」など保証つけ、集客している大手のパーソナルトレーニングジムでは、全額返金を申し出られると、トレーナーの評価に影響し、在籍している店舗の評価にもつながります。

評価を下げたくない保身から、きついトレーニングや辛い食事の指導になるケースが多々あります。

私も、全額返金の保証をつけ集客していたジムで働いた時は、保身からそのような指導になっていました。

また、トレーナーがフィットネスの大会に出場を売りにしているジムでは、自分やってる筋トレ、食事のメニューをそのまま指導しているトレーナーもいます。

トレーナーによっては、トレーニングで弱音を吐いたり、食事が守れないと叱責されたりするそうです。

この現状は、自分自身の経験やお客様の体験談が元になっています。

筋トレで辛い・きついと感じる指導を受けると、トレーニングをやった感もあり、辛そう、きつそうとしていれば、トレーナーが側も満足でしょう。

厳しいトレーニングや食事の指導は、トレーナーのエゴで自己満でしかなく、パーソナルトレーニング業界の闇の部分とも言えるのです。

パーソナルトレーニング を再構築・再定義したい

私は、パーソナルトレーニングが一般的に広まったことは非常に良いことだと思います。

しかし、筋トレやダイエットがきつい、辛いのが当たり前というのは違和感があるのです。

だからこそ、パーソナルトレーニングを再構築・再定義する必要があると思います。

パーソナルトレーニングジムに通っている間は、トレーナーのもと筋トレや食事の管理ができても、卒業したり、止めた途端に身体が元に戻ってしまっては意味がありません。

きつい、辛いを求め過ぎず、お客様がパーソナルトレーニングに通わずとも、1人で筋トレが再現でき、食事の管理ができるようになることを目標にすべきではないでしょうか?

この考えがトレーナーにも、受ける側にも、広まって欲しいと思います。

パーソナルトレーニングの本来の目的・目標

パーソナルトレーニングの本当の目的・目標は、自分で筋トレ・食事の管理ができるようになることだと思います。

身体は一生付き合っていく、1番身近なインフラです。

「今年の夏は、お気に入りの水着を着て海やプールに行ける身体にする」

という目的・目標はモチベーションを保つため不可欠ですが、あくまでパーソナルトレーニングをきっかけでしかないと思います。

最終的に筋トレや食事の管理を自分だけでも続けることができることを、目的・目標にできると、更に良いでしょう。

パーソナルトレーニングは長く続ける必要はない!

パーソナルトレーニングは、どのぐらい続けるべきか?という質問を受けることがあります。

「筋トレや食事の管理が自分で、できるようになる」

「目的・目標を達成した身体を自分で管理できるようになる」

まで、と答えます。

しかし、だらだらと続けると、いつまでもトレーナーに依存してしまい、自分で管理できるようにならないので、期間を決めることが重要です。

効果的なパーソナルトレーニングの通い方

効果的なパーソナルトレーニングの通い方の例を、フェーズに分けてご紹介します。

導入期

筋トレ・食事の管理をトレーナーと一緒に行う

筋トレは週1〜2回、定期的に行う

導入期の目的・目標は、筋トレと正しい食事を理解し、実践することです。

そして、自分の筋トレしやすい時間帯、食事の内容をトレーナーと相談しながら自分に適した形にカスタマイズし、筋トレと食事を身に付けましょう。

目安として、2〜3ヶ月、長くて6ヶ月以内が理想的です。

STEP
1

習得期

ここからは、パーソナルトレーニングに行く頻度を少なくします。

週2回のうち、1回はパーソナルトレーニング、もう1回はフィットネスや市営のジムで、筋トレを行うようにし、疑問点をトレーナー に聞くようにしましょう。

食事は自分で管理し続ける

目安としては、1〜3ヶ月

STEP
2

自立期

パーソナルトレーニングを2週間に1度程度にし、フォームが崩れていないかトレーナーに確認してもらいながら、自分でジムに筋トレを行う。

食事は自分で管理し続ける

目安は1ヶ月〜3ヶ月

STEP
3

このように、パーソナルトレーニングに行く頻度を少しずつ減らして、自分で筋トレを行うことができる、食事の管理ができるようにしましょう。

相性の良いジム・トレーナーの巡り逢うには?

自分で筋トレや食事を管理できるようになるには、正しい考えを持ったジム、トレーナーと巡り会うことが重要です。

そんなジム、トレーナーと出会うためには、気になったジムにひたすら体験に行きましょう。

大半のジム、トレーナーは目先の結果や、やった感を出すために、筋トレは限界まで追い込み、極端な食事を実践させ、ジムに来ている間のことしか考えていません。

パーソナルトレーニングジムの選び方は、以前のブログでも紹介しているので、参考にしてください。

パーソナルトレーニングに通う際の注意点

パーソナルトレーニングに通う際に、注意点があるので3つご紹介します。

注意点

  • 受け身にならない
  • トレーナーの言うことを絶対だと思わない
  • 筋肉痛が1週間以上続く

詳しく解説します。

受け身にならない

絶対に受け身ならないようにしましょう。

受け身でトレーニングを行うと、いつまでもトレーナーから自立することはできません。

例えば、スクワットを60kgで8回3セットするには、明確な理由があります。

なぜ?どうして?行うのか、何気ないことでもトレーナー に質問してみましょう。

理由がわかれば、自分で筋トレや食事の管理をする時に、動機付けができるので、効果的です。

トレーナー の言うことは絶対だと思わない

受け身にならないにつながる部分ではありますが、トレーナー の言うことを絶対だと思わないことも大切です。

「筋トレは宗教と同じ」と、説明しています。

トレーナーによって考え方は様々です。

筋肉を徹底的に追い込むことが正義だと思っているトレーナーもいれば、歯磨きのように習慣化することに重きをおいているトレーナーもいます。

今は、 SNSで他のトレーナーとつながることができるので「こんなトレーニングをしている」「この食事で合っているか?」投稿したり、聞いたりしてみましょう。

体験に来られる方に、即決せずに他のジムの体験に行かれることをおすすめしています。

1つのジムに行くと、その考え方が正しいと思い込んでしまうので、視野を広げてもらう意味合いもあるのです。

筋肉痛が1週間以上続く

細かい話になりますが、筋肉痛が1週間以上続くような筋トレを指導しているジムは変えるべきです。

「辛い」「きつい」筋トレが正義だと思っているトレーナーが指導している可能性があります。

近年、消費者庁からパーソナルトレーニングジムでの事故が報告されており※1、筋肉痛が1週間以上も続くような指導をしているジム、トレーナーは事故を起こす可能性が高いです。

まとめ

今回のブログでは「きつい」「辛い」パーソナルトレーニングは、注意が必要ということをお伝えしました。

身体を変えるには、筋トレや食事の習慣を変えなければなりません。

その変化の過程で「きつい」「辛い」と感じることはありますが、度が過ぎるきつさや辛さは、パーソナルトレーニングに行っている間は、効果があっても、再現性がないので、リバウンドしやすくなってしまいます。

ジムに行かなくとも、トレーナーがいなくとも、最終的には自分で自分の身体を管理できるようになることを目標に、パーソナルトレーニングというサービスをうまく活用できるようになって下さい。

参考文献

※1 消費者安全調査委員会.スポーツジム等におけるパーソナルトレーニングによる事故及ぶ健康被害に係る事故等原因調査について(経過報告).2024-4-25.https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_024/assets/csic_cms201_240425_04.pdf,(参照 2024-07-10)

著者プロフィール

佐藤喜一のプロフィール写真

佐藤 喜一

鍼灸師としての医学的観点とトレーナーとしての科学的視点をかけ合わせ「あなた本来の身体」へ導くパーソナルトレーナー

指導実績

トップアスリート、アーティスト、モデル、俳優などのトレーニング&コンディショニングを担当 これまでの経験を基に、トレーニングと鍼灸で1,000名以上の身体の悩みを抱える方々のサポートを行う

保有資格

◆はり師・きゅう師 ◆NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー) ◆FMS Level1 ◆テクニカ・ガビラン認定者

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