作成日:2022年09月22日 更新日:2023年01月2日
【徹底解説!】ホームジムでトレーニングを行うメリット・デメリット

新型コロナウィルスの世界的な流行もあり、以前とは生活様式に変化があることは否めません。
その流れは、フィットネス業界にも影響を及ぼしています。
感染の可能性から、外出を控える傾向にあり、それに伴い自然と活動量も減ってしまい、運動不足により太ってしまったという人も少なくないのではないでしょうか?
それを解消するのに、特に最近耳にするのが、「ホームトレーニング」や「ホームジム」です。
運動不足を解消するために、YouTubeを参考に自宅でトレーニングを始めたという方や、自宅にバーベル・ラック・ダンベルなどトレーニング器具を買い揃え、本格的なホームジムを作り、トレーニングを人もいます。
ホームトレーニングは、メリット・デメリットが自分の性格や生活習慣によって、合う・合わないがあるので、一言で結論を出すことは非常に難しいです。
これまでトレーニング業界で10年以上、携わり指導してきた経験と効果的なトレーニングを実践するための知識を踏まえ、ホームトレーニングが一般的になりつつある今こそ、自宅でのトレーニングでのメリット・デメリットの解説をしていきます。
あなたは、ホームトレーニングの方がいいのか?それともジムに通った方がいいのか?このブログの解説を読んで参考にしてください。
ホームトレーニングのメリット

以下の4つが、ホームトレーニングのメリットとして考えられます。
自宅トレーニングのメリット
- いつでもできる
- お金を節約できる
- 順番待ちの必要が無い
- トレーニング後すぐにリフレッシュできる
このメリットについて解説していきます。
いつでもできる

ホームジムで筋トレを行う大きなメリットは、「いつでもできる」という点です。
自宅であれば自分のトレーニングしたいタイミングで行うことができます。
最近では、24時間ジムも増えていますが、基本的にジムがオープンしていなければジムでトレーニングはできません。
平日の夕方以降、土日祝日などは混みやすく、自分の使いたい器具が空いていない場合、最悪諦めて帰るというあり得ます。
ジムへ行くための移動や、着替えや準備なども必要ないので、時間の節約になるので、非常に大きいメリットです。
お金を節約することができる

自宅でトレーニングを行う場合、月会費等は一切発生しません。
また、ジムまでバスや電車など公共の交通機関を利用すれば、バス代・電車代が必要となります。
車でもガソリン代や駐車場代もかかります。
ジムではほとんどの場合月会費が必要となり、ジムや地域によって料金形態は様々ですが、月7,000円〜12,000円というのが相場です。
年間に換算すると、84,000円〜144,000円以上のお金を浮かせることができるようになります。
ホームトレーニングでは、それらの費用は一切かかりません。
そのお金を節約することができ、自分の好きなことや他の生活費などに当てることもができるのは、メリットとして大きいのではないでしょうか。
順番待ちの必要が無い

ホームトレーニングは、順番待ちをする必要が無いというのも魅力の1つです。
公共のジムや一般のジムでは、利用者の少ない時間もありますが、夕方は複数の人が同時にトレーニングを行なっているので、順番待ちが発生します。
使いたいと思っているマシンに使っている人がいると、空くまで順番待ちしなければならない場合がほとんどです。
ジムによっては、1つのマシンにつき20分を目安に使用するよう案内しているジムもあるので、集中してトレーニングを行えないと思う人もいます。
空くのを待っているのは、あなただけでなく他の人も同じで、マシンが空いたら早歩きで、マシンを確保する必要があります。
こういった暗黙の了解が存在するのです。
これらを考慮すると、ホームジムでのトレーニングは、待ち時間も、他人の目も気にすることがないのでストレスなくトレーニングをすることができます。
トレーニング後すぐにリフレッシュできる

ホームトレーニングではあれば、トレーニングが終わった直後に栄養補充やシャワー・お風呂に浸かることができるので、すぐにリフレッシュすることができます。
設備が限られているジムなどでは、シャワーも順番待ちをしなければならないこともあります。
汗を流してすぐ帰りたいと思って、思うようにいかない時もあるのです。
タオルや下着、シャンプー等のアメニティ用品も持っていかなければならず、トレーニング毎に準備しなければなりません。
トレーニングが終わったら、シャワーの順番待ちを気にすることもなく、荷物を持っての移動もないので、精神的なストレスも最小限で抑えることができます。
また、素早く栄養補充をし疲労した体の回復に集中することができ、トレーニングの成果も期待できるメリットがあります。
ホームトレーニングのデメリット

これまでホームトレーニングのメリットを解説しました。
ここからはデメリットについて解説していきます。
自宅トレーニングのデメリット
- いつでもできる
- 重量に限界がある
- 家にスペースが必要
- 近所迷惑になる可能性がある
この4つのデメリットにつて解説していきます。
いつでもできる

これはホームトレーニングのメリットではあるとご紹介しましたが、デメリットにもなってしまうのです。
人はいつでもトレーニングに対して、やる気やモチベーションが高いわけではありません。
高い時もあれば、低い時もあります。
長年トレーニングをしている人でも、ストレスなどでトレーニングがしたくない日があるのです。
朝トレーニングをしようと思っていても、
「昼ごはん食べてから」「お腹が落ち着いたら」「これを見てから」
と、なりかねません。
そしてしまいには「やっぱり今日は辞めて明日がんばろ」
と、なってしまい、気付いたらこれの繰り返しで、トレーニング間隔が開きすぎてしてまい、高額な金額で購入したトレーニング器具が無駄になってしまう可能性もあります。
このように、メリットがデメリットにならないようにしなければなりません。
重量に限界がある

ホームトレーニングでは、扱う重量に限界がきてしまいます。
トレーニングには、「過負荷の原理」「漸進性の法則」というのがあります。
過負荷の原理とは、丁度いい負荷でトレーニングをするのではなく、自分が少し重く感じる負荷を設定してトレーニングをする必要があるということです。
漸進性の法則は、毎回同じ負荷でトレーニングをするのではなく、少しずつ負荷を重くする必要があるということを示しています。
この原理・原則を無視していては、いくら筋トレを頑張ってもなかなか効果は現れません。
また、ホームトレーニングでは、バリエーションが少ないので体がトレーニングの刺激に慣れてしまい、筋肉がつかないということも起きてしまいます。
家にスペースが必要

自体重を使ったトレーニングであれば、スペースを気にする必要はありませんが、本格的にトレーニング器具を揃えホームジムにする場合、それなりのスペースが必要となります。
バーベル・ダンベル・ラック・フィットネスバイクなど、揃える物によって必要な空間は異なりますが、都心でこれらの設備を設置するにはそれなりの間取りが必要なのではないでしょうか。
また、間取りに併せて床の耐久性も必要になります。
バーベルなどのトレーニング器具を一式揃えると、相当な重量になるので最悪、床が抜けてしまわないように配慮しなければなりません。
本格的な器具を購入しホームジムを作ろうとすると、郊外や地方の比較的広い物件でなければ、難しいと思います。
近所迷惑になる可能性がある

ホームジムで筋トレをする場合、騒音などで近所迷惑にならないように配慮しなければなりません。
ホームジムであれば、
バーベルをラックに戻す時の音
誤ってダンベルを床に落としてしまったetc…
トレーニングで生じる音によって、周りの家からクレームが出てしまい、マンショの場合は最悪退去しなければならなくなった、ということにならないように気を付けなければなりません。
最近では、HITトレーニングなど高強度なインターバルトレーニングが、脂肪燃焼を促進するということもあり注目されています。
トレーニング強度を上げるためにジャンプ動作なども入ってくるので、騒音が生じやすくなるので注意が必要です。
騒音を気にして、トレーニング強度が下がって本末転倒になってしまいます。
そうならないようにホームトレーニングでは、騒音に配慮しながら慎重にトレーニング種目やバーベルの扱い方に配慮が必要です。
ホームトレーニングはどんな人におすすめ?

ホームトレーニングは、筋トレを始めたばかりの人、感染症が不安な人、自分のペースで筋トレをしたい人などにおすすめです。
しかし、トレーニングを習慣化させ生活の一部にしていくことは、なかなか難しい側面もあります。
これまでトレーニング業界で働き、様々なお客様を見てきましたが、家でトレーニングをしようと、家庭用のフィットネスバイクやバランスボールなどの器具を買っても、時間の経過と共に洗濯干しになってしまったという人が少なくありません。
自分の意思で、トレーニングを続けることができるという人は、ごく一握りです。
トレーニング続かなくなる要因は、正しいやり方がわからない、効果が実感できないがあります。
筋トレを継続していこうと思うのであれば、パーソナルトレーニングジムで正しいトレーニング法を学び、トレーニングを習慣化させた方がトータルのコストも少なくて済むと思います。
筋トレ初心者はパーソナルトレーニングがおすすめという記事を書いているので、参考にしてみて下さい。
まとめ
このブログでは、ホームジム、ホームトレーニングのメリット・デメリットについて解説しました。
全ての物事には、メリットとデメリットが表裏の関係にあります。
ホームトレーニングも然りです。
メリットを生かして、デメリットを受け入れるという思考が必要だと思います。
自分が長年続けている趣味があるのか、同じことを続けることができるのか?
多くの人がいる環境が苦手なのか、苦じゃないのかなど、性格の面からもホームジムが合うか、合わないか判断することができます。
一度、自分自身の性格を振り返ってみましょう。
どちらにせよ、トレーニングが生活の一部となり、ルーティーン化され目標を達成させることが重要です。
健康維持・増進でホームトレーニングを行うのは目標は達成されるでしょう。
フィットネス大会などのコンテストで優勝したい!と思っている人が、ホームトレーニングだけでは現実的ではありません。
それらを踏まえて、選択して見てください。
著者プロフィール

佐藤 喜一
鍼灸師としての医学的観点とトレーナーとしての科学的視点をかけ合わせ「あなた本来の身体」へ導くパーソナルトレーナー
指導実績
トップアスリート、アーティスト、モデル、俳優などのトレーニング&コンディショニングを担当 これまでの経験を基に、トレーニングと鍼灸で1,000名以上の身体の悩みを抱える方々のサポートを行う
保有資格
◆はり師・きゅう師 ◆NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー) ◆FMS Level1 ◆テクニカ・ガビラン認定者