作成日:2022年07月15日 更新日:2022年12月5日
痩せやすい季節があることをご存知ですか?

ダイエットを行っていて「痩せやすい季節ってあるのかな?」という疑問を持たれたことはありませんか?
お客様との会話のなかでも、質問されることが何度かありました。
痩せやすい季節は存在します。
それは冬です。
汗をかく関係で、夏の方が痩せやすいイメージがあるかもしれません。実際人間の半分以上は水分なので、発汗によって体重が減ることはありますが、水を飲めば元に戻ってしまいます。
今回のブログでは、冬に痩せやすい理由と痩せやすい冬に更にダイエットを加速させるための方法をご紹介します。
また冬に限らず問わず、痩せるために役立つ内容になっていますので、あなたのダイエット役立つはずです。
1年で痩せやすい季節は冬

冬が痩せやすいというのは、季節によって基礎代謝に変化があるか調べた論文から結論づけられています。※1
下記の表からも基礎代謝は冬春に高く、夏秋に低い傾向にあることがわかりますね。※1
冬に痩せやすいというのは、体の構造から考えると理由がわかります。
人間は体温を36度前後に保つようになっており、特に気温が低くなる冬は、36度を下回らないように体の熱を生み出し、エネルギーを消費し基礎代謝が高くなっていると考えられるのです。
このことから、冬から春にかけて痩せやすいということが言えるのです。

消費エネルギーを理解しよう!
消費エネルギーは
- 基礎代謝
- 食事誘発性熱産生(DIT)
- 身体活動量
この3つについて詳しく紹介します。
基礎代謝
基礎代謝とは、目が冴えている状態で、心臓の拍動・呼吸・筋の緊張など生命を維持に必要な最小限の代謝をいいます。※2
年齢や体重によって変化しますが、成人男性で約1,500カロリー、成人女性で約1,200カロリーのエネルギーが消費されるといわれています。※2
食事誘発性熱産生(DIT)
食事誘発性熱産生(DIT)とは、食事を摂ってから数時間後、胃腸などの消化菅運動が高くなり、吸収された食べ物が代謝が増加して誘発される熱をいいます。※3
身体活動
運動など日常生活で体を動かす、姿勢を保持して筋肉を緊張させることによっても熱は発生します。※4
寒さなどで不意に震えることによっても、熱を作り出すのことも特徴的です。
消費エネルギーを増やすには?
そして消費エネルギーを増やすには、以下の4つを心がけてみましょう。
- 日常の運動量をあげる
- 食事を抜かない
- タンパク質を意識する
- 筋力トレーニングを行う
4つについて詳しく紹介します。
日常の運動量をあげる
日常の運動量をあげることによって、先ほど紹介した身体活動量が上がり、消費するエネルギーの量も上がります
エスカレーターではなく階段を使う。一駅手前で降りて歩く。車通勤を自転車にするなど含まれるので、生活を振り返り運動量をあげれることを取り入れてみて下さい。
食事は抜かない
食事を抜いてしまうと、食事誘発性熱産生が減ってしまい全体の消費エネルギーも減ってしまいます。
「朝ごはんは食べないの方が良い」「1日3食も食べなくて良い」というダイエットハックは正しいとは言えません。
食事は1日3食、規則正しく摂ることをおすすめします。
たんぱく質を意識する
たんぱく質を意識すると、DITで消費されるエネルギーが高くなります。※3
栄養素別に割合を見ると、、、
糖質:6%
脂質:4%
たんぱく質:30%
と、たんぱく質の割合が高いので、食事はまずたんぱく質を心がけることをおすすめします。
また、噛む回数が多い方がDITが上がり、代謝が良くなります。※3
筋力トレーニングを行う
筋力トレーニングを行うことによって、短期的な効果としてエネルギーの消費量と長期的な効果として基礎代謝が上がります。
筋トレを実施するにもエネルギーを消費するので、身体活動量は一時的に上がります。
一般的に筋トレをすると、基礎代謝が上がり痩せやすくなると言われますが、短期的に筋肉がついて基礎代謝が上がるわけではありません。
筋トレを実施し筋肉をつけるには、3ヶ月以上の継続が必要になります。
短期間で付けた筋肉よりも、長い時間かけてつけた方が落ちにくいと言われているので、やはり筋トレは継続することが大切です
まとめ
今回のブログでは、痩せやすい季節についてご紹介しました。
1年でもっとも痩せやすい季節は冬春で、特に冬の時期に痩せやすいです。
冬は寒さで活動的ではなくなりますが、冬が痩せやすいということがわかれば意識も変わるのではないでしょうか。
ただ、痩せるにも季節だけに頼るのではなく、正しいダイエットの知識を兼ね備え、継続していくことが大切になります。
このブログ内容を参考に、あなたのダイエット生活で活かして下さい。
参考文献
※1 島岡章他.基礎代謝の季節変動について.日生気誌,24(1):3-8,1987.https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho1966/24/1/24_1_3/_pdf(2022年7月14日)
※2 佐藤優子ら.生理学.第2版.東京.2011.1.298p.978-4-263-24166-0(2022年7月14日)
※3 e-ヘルスネット.食事誘発性熱産生/DIT.厚生労働省. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-030.html (2022年7月14日)
※4 e-ヘルスネット.身体活動. https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-031.html (2022年7月14日)
著者プロフィール

佐藤 喜一
鍼灸師としての医学的観点とトレーナーとしての科学的視点をかけ合わせ「あなた本来の身体」へ導くパーソナルトレーナー
指導実績
トップアスリート、アーティスト、モデル、俳優などのトレーニング&コンディショニングを担当 これまでの経験を基に、トレーニングと鍼灸で1,000名以上の身体の悩みを抱える方々のサポートを行う
保有資格
◆はり師・きゅう師 ◆NSCA-CPT(認定パーソナルトレーナー) ◆FMS Level1 ◆テクニカ・ガビラン認定者