【部分痩せはできない!】その理由をプロのトレーナーが解説します!

パーソナルトレーニングジムやダイエット器具・エステなどの広告で、「部分痩せ」という謳い文句を目にしたことはありませんか?

「部分痩せ」ってできるんじゃないの?と思われる方もいらっしゃると思いますが、結論から言うと部分痩せをすることは出来ません!

しかし、多くの「部分痩せ」に関するブログを読んでいると、定義や解釈を変えて「部分痩せは可能」であると書いてありますので、今回のブログではそこにも触れながらまとめていきたいと思います。

痩せるという定義は?

まず、話を進めていくなかで僕は、「定義」を大切にしています。


お客様のカウンセリングを行う際も、まず「定義の共有」をさせていただきます。


それはなぜかというと、僕がイメージしている「痩せる」とお客様がイメージしている「痩せる」に違いがあると、「こんなはずじゃなかったのに、、、」ということが起こってしまうので、まず「定義の共有」をさせていただいています。

痩せるとは、、、
①体の肉が落ちて細くなる
②土地に植物を生長させる力がなくなる

三省堂 大辞林

https://www.weblio.jp/content/%E7%97%A9%E3%81%9B%E3%82%8B

とあります。


これをダイエットに当てはめると、余分について脂肪を取り除き、体を細くしていくことが「痩せる」ということで、「部分痩せ」となると、あなたが気になる身体の箇所を細くしていくことと言えます。


実際には、二の腕やお腹周りを気にされている方が多いのではないでしょうか?

痩せるメカニズム

ここで痩せるメカニズムについて、お話します。


人間が痩せるための大前提として、食事量をコントロールして消費カロリーより摂取カロリーを低くする必要があります。


そして人間は、食事をコントロールし痩せていく時は、体の中心から遠い部分(腕や足etc)から痩せていく特徴があるのです。


それには理由があります。


脂肪には、いくつかの役割があるのですがその一つに「衝撃から身体を守る」という役割があります。


身体の中心には心臓や肝臓などの重要な臓器がたくさんあるので、身体の中心部分(お腹周り)の脂肪は落ちづらく、優先順位とては最後になってしまいます。


こういった人間のメカニズムを考えると、部分痩せをすることは出来ないとご理解いただけると思います。

部分痩せ出来ない科学的根拠

2007年に行われた研究で、男女104名に腕の筋力トレーニングを12週間実施し、腕の脂肪が減少するのかMRI(磁気共鳴断層撮影装置)で調べた研究があります。


この研究では、筋力トレーニングを行う腕と行わない腕に分け、脂肪の量ではなく皮膚をつまんで皮下脂肪の厚さを調べています。


この研究の結果では、以下のことがわかりました。


1)鍛えた側の皮下脂肪は減らなかった。
2)鍛えた側の皮膚の長さが短くなった。
3)男女差や個人差はほとんどなかった。


ということがわかりました。
※この研究で、腕まわりの長さ(周経緯)が測定されていないので、この研究で腕が細くなったかは読みとることが出来ません。

http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.738.6383&rep=rep1&type=pdf

この研究でいえること

この研究でいえることは、1)皮下脂肪が減らなかったという点では、部分痩せをすることは出来ないということです。


ただ、2)鍛えた側の皮膚の長さが短くなったという点で考えられるのは、筋力トレーニングによって特定の部位が引き締まったということは言えます。


一般的に部分痩せというのは2)の結果を当てはめることが多いと考えられますが、決して脂肪自体が減ったというわけではありません。


しかし、僕が担当したお客様にもそこまで体重の変化はなかったにもかかわらず、筋力トレーニングの効果によって見た目が引き締まり、家族や友人などから「痩せた?」と言われるお客様もいらっしゃいます。


パーソナルトレーニングジムやダイエット器具・エステなどで謳われている広告は、このような効果を指しての「部分痩せができる!」と打ち出している可能性が非常に高いのです。

部分痩せしたと実感する瞬間

先ほど、部分痩せすることは出来ないとお話しさせていただきました。


脂肪が減ったわけでもないのに、「二の腕周りがすっきりした!」「お腹周りがすっきりした!」と実感する瞬間があります。


それは、むくみが解消した時です。


マッサージや運動した時に体の血液循環が良くなり、一時的にむくみが解消し腕まわりやお腹周りがスッキリすることはありますが、このは一時的な効果で、脂肪が減ったわけではないので、時間の経過と共に元に戻ってしまいます。

「部分痩せ」を謳っている広告にご注意!

部分痩せできると錯覚させ、注意していただきたい事例を2つご紹介します。

エステ業界

エステの広告やホームページを見ていると、「部分痩せ」という謳っているのを目にして、興味を持たれたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?


エステでの施術では、

1)発汗を施す施術
2)脂肪を柔らかくする施術
3)寝ているだけで筋トレ効果ある施術

を施していく流れになっています。


もちろん、エステでも部分痩せをすることは不可能です。


エステでの部分痩せは、むくみが一時的に改善されているという要因が強いと考えられます。


「寝ているだけで筋トレ効果がある」と言われているEMSという機械を使っても、強烈な筋肉痛は起こりますが、筋肉に発達に筋肉痛はそこまで関係がないと言われていますので、効果は未知数だと思います。

フィットネス業界

残念なことにフィットネス業界でも、「部分痩せ」という広告を謳っている広告を目にすることがあります。


パーソナルトレーニングジムの広告や、フィットネス機器でも目にすることがあるのですが、一番最初にご説明したように、部分的に引き締めることは可能であっても、脂肪を減らし細くすることは出来ません。


また、この一部分だけを鍛えて引き締めることはお勧めしません。


理由は2つあります。

理由1:メリハリのある身体にならない

身体の一部分を鍛えるだけでは、見た目が歪な身体になってしまいます。


極端なお話をすると、脚は極端に細くなっても腕まわりが太いままでは、美しいプロポーションにはなりませんよね?


そんな身体になってしまうのであれば、身体全体を満遍なく鍛えてメリハリのある身体を手に入れた方が良いです。

理由2:一部分の筋トレは痛みの原因となりやすい

身体の一部分の筋トレを行うことによって、身体のバランスが悪くなり痛みの原因となるケースがあります。


お腹周りが気になるからといって、腹筋運動ばかり行っていると腹筋は強くなりますが、背筋とのバランスが悪くなり、腰痛の原因となってしまいます。


身体を鍛える際は、部分痩せのように一部分に拘って筋トレを行ってしまうと、弊害が出てしまいます。

まとめ

この記事では、部分痩せをすることは出来ないということをご紹介させていただきました。


定義や解釈を変えて、身体の一部分を鍛えて引き締めることを部分痩せと謳っている広告などが出回っていることがありますが、見た目が悪くなってしまったり、痛みの原因となるケースもあります。


身体の遠い部分から痩せていくという特徴を理解し、あなたの理想の身体を手に入れてください。